2006年04月25日

2台のZenobia-R

 手元に2台同じ名前のカメラがある。第一光学というメーカーが作った、Zenobia-Rという6×4.5のスプリングカメラである。このメーカーはZenobiaというブランドでいくつかの種類のカメラを作っていて、知っているだけでも、目測機のZenobia、単独距離計付きのZenobia-R、連動距離計付きのZenobia-SR、二眼レフのZenobiaflexがある。
 ちなみに「連動距離計」はレンズのピントと距離計の動作が連動しているもので、ライカがその代表だ。距離計の距離をあわせるとレンズのピントも自動的に合う仕組みだ。「単独距離計」は距離計とレンズのピントが連動していないというちょっと中途半端な仕様である。つまりZenobia-Rの場合、距離計で測った値を、手動でレンズのピントの指標にあわさなければならない。人が値を読みとり、他の指標にあわせるのであるから誤差は付き物だし、なによりも面倒だ。必然的に絞りを絞り込んで使うことになる。
 今時のカメラを使っている人にはピンとこないと思うけど、要はちょっと手続きが面倒で、失敗しやすいカメラなのである。
P1000256.jpg

 なぜ2台手元にあるかというと、最初に右側のカメラを入手、ちょっと不具合があったのが悔しくて、もう一台買ってしまったのである。ジャンクカメラに手を出すと良くある悪循環である。結局、1台目の不具合も自分で何とかしてしまい、両方ともちゃんと写る。

 実はこの2台、レンズとシャッターの組み合わせが違っている。古いカメラではままあることである。
 右側はレンズが3枚玉のHesper AnastigmatでシャッターがSEIKOSYA-RAPID、左側はレンズが4枚玉のNEO-HesperでシャッターがDAIICHI-RAPIDである。レンズはどちらも自社製、シャッターはどう見ても自社製のDAIICHI-RAPIDよりSEIKOSYA-RAPIDのほうが作りがいい。
P1000257.jpg
こっちが3枚玉のHesper Anastigmat、シャッターは精工舎のSEIKOSYA-RAPID
P1000255.jpg
こっちが4枚玉のNeo-Hesper、シャッターは自社製のDAIICHI-RAPID

 で、肝心の写りはというと、どちらもなかなかいいのである。特にNeo-Hesperは気に入ってしまった。柔らかくて階調が良くでている感じなのである。このところFujinarやHexerといった「シャープさ命」のレンズばかり使ってきたせいかもしれないが、なんとなく惹かれるのである。

img0932.jpg
Zenobia-R、Neo-Hesper、Agfa APX100
img095.jpg
Zenobia-R、Neo-Hesper、Agfa APX100
img090.jpg
Zenobia-R、Neo-Hesper、Agfa APX100

こっちは3枚玉。中心部はひたすらシャープ。
img090.jpg
Zenobia-R、Hesper Anastigmat、Agfa APX100

カメラを持ち歩くとき、この間のPearlIIIとNeo-Hesper付きのZenobia-Rのどちらを持ち歩くかで悩む今日この頃である。
やっぱりレンズは4枚玉に限る。

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こっそり追記(2008.8.16)
かのCamerapedia.orgから、こっそりこのページにリンクが貼られていたのに気づく。で、そこにはHesperが3枚玉というのは誤りと書かれている・・・。実機を調べてみました・・・4枚玉。そうだよねぇ。二眼レフのビューレンズまで4枚玉を使う「レンズは命」の会社が3枚玉使うはずがないよね。実はHesperのほうは結構きれいだったので、そこまで分解清掃してなかったのだ。
でも、当時調べたときはどこも「Hesperは3枚玉」って書いてあった。やっぱインターネットの情報を鵜呑みしてはいけないな。ちゃんと調べないと。
ま、ちょっと恥ずかしいけど記事はそのまま。「若気の至り」ということで。


posted by れぽれろ at 01:28| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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